読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

初めてのメンタルクリニック 2006年 9月

闘病日記

話は元に戻る。

「なんだ、思ったより普通じゃないか。」

生まれて初めて精神科に来たぼくは拍子抜けした。

もっとも今から考えれば当たり前なのだが、個人で開業していて入院施設を持たないクリニックに来る患者はそんなに重症な人はいない。見たところごく普通の人たちだ。強いて言うなら普通の病院より静か、というぐらいだ。しかし人数は多い。結構世の中にはノーミソを病んでいる人が多いのだな、とぼくは思った。

ここで注釈を加えたいのだが、ぼくはうつを心の病とは思っていない。決定的な原因はわかってないものの、うつは脳の病気だと思っている。

やたらたくさん質問がある問診票にぼくは自分に当てはまることを記入した。その中で特に覚えているのが

集中力があるか? → ない

好きなことができているか?→ できない

食欲はあるか?→ ない

最近疲れやすいか?→ めちゃくちゃ疲れてる

消えてしまいたいと思うことが多いか?→ 時々ある

夜眠れるか?→ 全く眠れない

体に痛みはあるか?→ 肩、背中に鈍い痛み

等々。ほとんどの項目に当てはまっている。

待つこと1、2時間ぐらいだっただろうか、ぼくの名前が呼ばれたので、診察室に入った。

 医師は初老の穏やかな先生だ。「初めまして、Hです。」と丁寧に挨拶をいただいた。

ぼくも「初めまして。マイクです。よろしくお願いします。」と挨拶を返した。

問診票を見ながらいろいろな質問をされた。また、腱反射やその他の身体的検査もされた。

そしてH先生がいろいろお話しされた中で、今でも記憶に残っているのが、

ぼくはうつ症状を呈していること。このまま放っておくと入院しなければならないこと。

うつ症状の裏には別の病気が隠れている可能性があること。例えば甲状腺機能障害、アルツハイマー双極性障害慢性疲労症候群、脳腫瘍、パーキンソン病、関節リュウマチ等々。しかしそのための簡易的検査をしたがそれらについては陰性であること。念のため血液検査をする必要があること。

これらの話をし終わったあと、

「マイクさん、かなり無理をなさってますね。辛かったでしょう?しかしうつは時間はかかりますが必ず治る病気です。一緒に治していきましょう。」

それで張りつめていた糸が切れたように、ぼくの眼から涙が溢れた。

それがぼくの精神科との長い付き合いの始まりだった。