双極性障害2型と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極性障害2型と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

初体験!睡眠薬と抗うつ薬 2006年 9月

初めて精神科外来を受診したぼくは睡眠薬マイスリー」を処方された。

ゾルピデム - Wikipedia

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これは短時間型の睡眠薬で、寝付きを良くする効果がある。しかしぼくの場合、ベッドに入ってから3時間ぐらいは眠れるようになったが、薬が切れると目が覚めてしまう。効果が無いとは言えないが焼け石に水の状態だった。

そして追加になったのがレンドルミン

ブロチゾラム - Wikipedia

これは効き目が長時間(7時間ぐらい)続くもので、人間にとって理想的な効き目だということだが、なぜかぼくにはそんなに効かなかった。それでも5時間ぐらいは眠れるようになったけど。

ちなみに、人間は食欲がなくなってもがんばって食べることはできるが、不眠の場合、「がんばって寝る」ことはできない。どうしても薬の力を借りるしかないのだ。

また、他人に眠れないことを話してもなかなか理解してもらえない。せいぜい「そんなの酒でも飲んで寝りゃすむことだ。」と言われるのがオチだ。経験しないと誰もわかってくれない。

ここでちまたにある大きな誤解を解くために言っておくが、「寝酒は眠りを良くする。」というのはとんでもない間違いだ。アルコールは逆に眠りを浅くする。寝るためにお酒を、というのはやめたほうがいい。また依存症になる可能性も高くなるので絶対おすすめしない。

さらにぼくは、落ち込んだ気分を持ち上げる薬として「ドクマチール」を処方された。

スルピリド - Wikipedia

これはもともと胃薬として開発されたものだが偶然にも抗うつ作用があることがわかり、しかも効き目が早い、ということもあって今では抗うつ薬として使われているらしい。

しかし薬には必ず副作用がある。ぼくはこれを服用したところ気分はあまり変わらなかったが、それまでなかった食欲が一気に回復。体重も10kg増えた。それだけではない。なんだか乳腺のあたりが痛くなり、胸が膨らんできた(ちなみにぼくは男性である。念のため。)。どうやらこの薬は人によってはホルモンバランスを崩す副作用が出ることがあり、ぼくの知っている女性はこの薬を飲んで生理が月に二回来た、と言っていた。

気分がすぐれない上に体重も増えるとなると余計に動くのが億劫になる。これでは何のために抗うつ薬を服用しているのかわからない。主治医に相談してこの薬は中止してもらった。代わりに処方されたのが第一世代の抗うつ薬と呼ばれる「アモキサン」だった。

アモキサピン - Wikipedia

これも比較的即効性があるのだが、ぼくはこれを飲み始めて怒りっぽくなった。理由もないのにイライラし、挙げ句の果てには自宅の壁に蹴りを入れて穴を開けてしまった。

そしてやはり出たのが副作用。今度はおしっこが出なくなった。さらに今まで体験したことのなかった便秘となり、生まれて初めて下剤のお世話になることとなった。そして相変わらずあるのが体重増加である。

ノーミソがジェットコースターのように上がり下がりする状態にいい加減疲れ果てたぼくは、抗うつ薬の処方より薬を使わない認知行動療法はできないのか?と主治医に尋ねた。しかし残念ながら当時の日本ではまだ導入が進んでおらず、しかも保険適用外だということで断念せざるを得なかった。(現在は16回を上限に保険が適用される。)

抗うつ薬は人によって効く、効かないが大きく別れるらしい。どこぞのコンピュータ周辺機器ではないが、「相性」があるのだ。(人から金をとっておきながら「相性ですから。」の一言で済まされるのはどうも釈然としない。)

そんなこんなでぼくの不眠は続き、さらにうつ感(億劫感、意欲ゼロ)も日に日に強くなっていった。

ちなみにこの時あけてしまった壁の穴は家内が「苦い過去の経験を忘れないために」と、今もそのままである。通称「うつの穴」(T_T)