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双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

うつ病の原因

そもそもうつ病はなぜ発症するのだろうか?

最も多い原因は何らかの過度なストレスである。さまざまなストレスのうちで特に多いのは「人間関係からくるストレス」と「環境の変化からくるストレス」である。例えば「身近な人の死」や「リストラ」などの悲しい出来事だけではなく、「昇進」や「結婚」といった嬉しい出来事でさえ起こることもある。これは環境が変わるためだ。

  1. 仕事に関すること 昇進、降格、失業、仕事の失敗、定年
  2. 健康に関すること 月経、事故、からだの病気
  3. 家族に関すること 妊娠、出産、子どもの就職・結婚、家庭内の不和・離婚
  4. お金に関すること 貧困、税金問題、相続問題
  5. 状況の変化 旅行、引っ越し、転勤
  6. 喪失体験 近親者との死別・離別、病気

ではストレスによってなぜうつ病が起きるのか?様々な仮説が出ているが決定打はまだない。

モノアミン仮説

これは現在最も有力な仮説である。ストレスにより脳内ホルモンのモノアミン類であるセロトニン(気分安定)、ノルアドレナリン(意欲、集中力)、ドーパミン(快楽)が減少する、という仮説である。現在のうつ病治療はこれに基づいているものが多い。

1956年、当時開発中だった抗結核薬や、統合失調症薬が偶然に抗うつ作用を起こすことが発見された。その後これらにモノアミン類であるノルアドレナリンセロトニンの再取り込み阻害作用があることが発見された。
その後これらの薬物に類似の作用機序を持つ薬物が多く開発され、抗うつ作用を有することが臨床試験の結果明らかなった。これらの結果から帰納的に考えられたのがモノアミン仮説である。

脳の海馬領域における神経損傷仮説

近年MRIなどの画像診断の進歩に伴い、うつ病において、脳の海馬領域での神経損傷があるのではないかという仮説が唱えられている。そして、このような海馬の神経損傷には、遺伝子レベルでの基礎が存在するとも言われている。

心的外傷体験が海馬神経損傷の原因となるという仮説

海馬の神経損傷は幼少期の心的外傷体験を持つ症例に認められるとの研究結果から、神経損傷が幼少期の体験によってもたらされ、それがうつ病発病の基礎となっているとの仮説もある。コルチゾール(cortisol) は副腎皮質ホルモンであり、ストレスによっても発散される。分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす。また、このコルチゾールは、過剰なストレスにより多量に分泌された場合、脳の海馬を萎縮させることが、近年心的外傷後ストレス障害 (PTSD) 患者の脳のMRIなどを例として観察されている。心理的ストレスを長期間受け続けるとコルチゾールの分泌により、海馬の神経細胞が破壊され、海馬が萎縮する。心的外傷後ストレス障害 (PTSD)・うつ病の患者にはその萎縮が確認される。

病前気質仮説

これは個人の性格が発症に大きな影響を与えるというもので以下の気質がうつ病を発症しやすいとされる。

メランコリー親和型気質

常識を重んじ、常に他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとし、自己の性格だけでなく、他との関係も重視するタイプである。そのため他人の評価が大変気になり、いったん何か問題が起きると悲観的になって、すべて自分の責任だと考えるタイプでもある。

しかし最近は非定型うつと呼ばれるうつ病が多くなっている。この非定型うつを病む人の気質としてはディスチミア親和型と呼ばれている。

ディスチミア親和型気質

ディスチミア親和型は、メランコリー親和型とは異なり、薬への反応は部分的であり休養と服薬のみでは、しばしば慢性化する。そのため、メランコリー親和型に準じた治療では改善がみられない。
ディスチミア親和型は、以下のような特徴がある。若年層に見られ、社会的役割への同一化よりも、自己自身への愛着が優先する。また成熟した役割意識から生まれる責任感を持ちにくい。ストレスに対しては他責的・他罰的に対処し(つまり自分は悪くない、周りが全て悪い、という考え方)、抱えきれない課題に対し、時には自傷や大量服薬(OD)を行う。幼い頃から競争原理が働いた社会で成長した世代に多く、現実で思い通りにならない事態に直面した際に自己の尊厳が破れたときに自己愛が強いあまり回避的な傾向が目立つ。 

ディスチミア親和型とメランコリー親和型の比較(ウィキペディアより)

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その他にも、認知症アルツハイマーパーキンソン病などの神経性の病気もうつ病を併発することが多い。

しかしそれぞれの仮説では説明できない症状もある。モノアミン仮説においては薬が作用するには時間がかかる(2~4週間ほど)のに、副作用は次の日から現れること、また同じ薬でも人によって効く人と効かない人もいるということ、さらに薬による治療だけでは完治しない人もいること、などが説明できない。

次に海馬の萎縮説であるが、海馬が萎縮するからうつ病が発症するのか、あるいはうつ病が発症するから海馬が萎縮するのか?はまだ不明である。しかし抗うつ薬には萎縮した海馬の神経組織を再生させる働きがあることがわかっている。

また、気質仮説も同じ気質でありながらうつ病を発症する人もいればしない人もいる。一概に気質だけでは単純に割り切れない、という説もある。

しかしぼくがうつ病を発症して10年、この間にうつ病に対する研究は飛躍的に進んできた。新しい薬も開発され、また技術の進歩によって脳の内部が明らかになりつつある。

そんなわけで、ぼくは今から10年以内に画期的なうつ病の治療法が確立するに違いない、と思っている。楽観主義的かもしれないが、なんとなくそんな気がするのだ。そんなわけで、ぼくは自分の病気が必ず完治する日が来る、と確信している。