双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

Fight or Flight? 闘争か、逃走か?

最近の二週間ぐらいは調子がいいな、と言った感じで会社に来れて普通に仕事ができている。もっとも、これが軽躁状態なのかもしれないが。

ただ会社にいてもリラックスして仕事ができているわけではない。かなりの頻度で陰口やあからさまな文句を言われている。

「うつを免罪符にしてる。」

「なんでもうつだと言えば許されると思うな。」

「まだ完治していないなら完治してから来い。出社しているということは完治していると会社はみなす。だから他の人と同様のアウトプットを出してもらわないと困る。会社としてはそんなやつに給料は払えない。」(いわゆる退職勧奨。これはかなりの問題発言だと思うが。)

うつ病双極性障害を罹患している者にとっては「普通のことが普通にできない。本人は全力で頑張っているにも関わらず」という障害を持っている。それが理解してもらえないのだ。

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そんな中で仕事をこなしている。幸いなことにぼくの人事権をもっているのは日本の会社ではない。海外にいるマネージャーが握っている。彼はある程度ぼくのことを理解してくれる典型的な英国紳士だ。

だから周りのそのような心ない発言はただのノイズとして考えている。無知のなせる業だと。

しかしこれを読んだうつ病、または双極性障害の人の中にはそうした誤解や偏見に苦しみながら勤務している方も多いと思う。そのような方々にとっては本当に悔しくて泣きたくなるような思いだと思う。そんなときは「戦うか、逃げるか」のどちらかだ。

どうしても今の職場に残るほうがいい場合

労働基準法19条により、業務上の負傷・疾病の場合は療養のために休業している期間と復帰してから30日間は解雇を行うことができない。

サラリーマンやOLがうつ病となるのは、仕事または仕事上の人間関係が原因であることが多い。

何故自分がうつ病となってしまったのかをふり返り、仕事が原因である場合は主治医の先生に言って「業務が原因でうつ病となった」という診断書を書いてもらうことだ。

そうすれば、療養のために働けなくなったからといって安易に解雇することは違法行為となる。

私生活が原因でうつ病となった場合は労働基準法第19条は適用されないが、これだけではまだ解雇は有効とならない。

解雇の回避努力と適正な解雇手続きが会社に求められる。

解雇は労働者にとって職を失い生活の基盤が崩れる非常に大きなものだ。だからそう簡単には認められず、会社は解雇を回避するための努力が求められる。具体的には、休職をさせたり軽易な業務に異動させたりといったぐあいだ。

また会社がうつ病精神疾患を患った社員への適正な手続きについてだが、これは本人への説明や弁明の機会を設けたかどうかといったことが挙げられる。

患者者本人の話もきかずに一方的に解雇してしまうと解雇は無効となる。

労働契約法16条により、解雇は客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したとして無効となるのだ。

簡単にいうと、解雇には合理的な理由が必要で会社の都合だけでなく本人の事情などを考慮して妥当かどうかを判断しなさいということである。

そして、労働基準法や労働契約法は労働者を守るための法律なので、裁判となると大方労働者有利の判決が出る事が多い。しかしできれば裁判は起こしたくないというのが本音だ。仮に勝訴してもその後の会社からの待遇は目に見えているので賠償金をもらって退職、しばらく休息した方がいいと思う。または裁判までやるのは負担が大きいのと会社側は焦土戦術(裁判を引き伸ばして原告が力尽きるのを待つ方法)を取る場合も多いので、まず労働基準監督署に相談するのがいいと思う。

退職せざるを得ない場合

しかし、うつ病者は気分が落ち込み、意欲が非常に低下している状態である。

会社に自分の意思を表明することも、労働基準監督署に相談することも難しいかもしれない。

そんなときは、「今の会社は本当にそこまでして勤務し続けなければならないところか?」を「できるだけ時間をかけて客観的に」考えてみることだ。

ここで注意しなければならないのは、「衝動的に判断してはならない。」ということだ。うつ状態のときはなんでも悲観的な判断をしてしまう、という傾向がある。転職というのは大きなリスクが伴う。だから主治医や家族、信頼できる友人等に相談して客観的な意見をもらうことだ。特に主治医とはじっくりと。

ぼくは前々職が最悪なブラック企業だった。月の残業150時間を超える激務(電通もびっくり!)といわゆる上司によるパワハラでうつどころか体も壊し、「ここにいると殺される。」と思った。二週間かけて家内や主治医に相談した結果、彼はそのまま勤務し続けるのはぼくのためにならないと判断。「就労不可能」の診断書をもらい、辞表とともに提出。「あばよ!てめえら死ぬまで働いていやがれ!」という気持ちだった。あの判断は今でも間違っていないと思う。

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