双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

精神病院入院体験記:病院のまずい食事を改善する方法

その日はぼくの診察日だった。

ぼくの担当のK先生は、「マイクさん、調子はどうですか?」

ぼくは「はい、最近は6時間ぐらいは眠れるようになってきました。」

K先生:「それはいいことですね。何か不便を感じている事はありますか?」

ぼくは素直に答えた。「食事がまずくて食欲が落ちますね。」

K先生は苦笑いしながら、「それはぼくの力ではどうしようもないですね。」と言った。

その後、付け加えるように、「ああ、そうだ。調子が良ければ外を散歩するとかしてください。日光を浴びるのはうつにも睡眠障害にもいいことですから。」

ぼくはその時思った。そうだ、ぼくが入院しているのは開放病棟なのだ。

「外出はどうすればいいんですか?」

するとK先生は、「外出時と帰ってきたときに名前を記入してください。あと、門限がありますから守ってくださいね。門限破りを繰り返すと閉鎖病棟行きになりますから。」

ぼくは尋ねた。「開放病棟閉鎖病棟はどう違うんですか?」

K先生曰く、「一言では言えませんが、行ってみるとちょっとびっくりしますよ。」

その日の午後、ぼくは早速外出した。正確にはぼくたち、と言ったほうがいい。

その前に昼食があったのだが、一緒に外出した靴磨きのガンちゃんが、「昼飯はスキップした方がいいよ。」と言った。そう言えばいつも仲良しの仲間の姿はその日の食堂にはほとんどいなかった。

午後2時、僕たちは外出した。総勢男女7人。7人の小人ならぬ7人の精神病院入院患者が向かったのは、環七通り沿いにあるファミリーレストラン、「Denny’s」だった。

なるほど、みんな病院のまずい食事をスキップしたのはこういう理由があったのだ。僕たちはDenny'sで思い思いのものを注文した。拒食症のしんちゃんは大盛りのハンバーグセットを注文し、ガツガツと食べていた。彼の食欲が回復した裏にはDenny’sが大きく貢献していたのだ。

ぼくはぼくで、久しぶりに食べる世の中の美味しい(とはいってもファミリーレストランのだが)食事を楽しみ、デザートまで注文した。

その後、3時間ぐらい雑談とトランプに時間の経つのを忘れ、おしゃべりをしていた。店にとっては決してありがたくない客だっただろう。

しかしこの日以降、ほぼ毎日、僕たちは昼食、ひどいときは朝、昼、夜と食事をDenny'sで過ごすのが習慣になった。