双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

天国に行ける会社 アイエイアイ名言集(2)後編

社長の怒りとうつの再発

次の日、ぼくは会社に出社した。

すると案の定、部長から呼び出しを食らった。そして社長の所に連れて行かれた。

「昨日どうして休んだ?」その問いに有休をとった理由の詳細を話した。すると、

「病院に行くぐらいなら半日あれば足りるだろう?なぜ全休を取った?」

「医者から『今日は休め。でないと過労死するぞ。』と言われたからです。」

すると社長は烈火の如く怒った。

「馬鹿野郎!過労死はサラリーマンにとって最高の死に方だ。『名誉の戦死』なんだよ!人間はピンピンコロリが一番いい死に方なんだ!」

それを聞いて、ぼくの腹は決まった。

ぼくはその日の夜、残業しないで定時で退社した。

そして家内と話し合った。

「今の会社にいると心も体も壊れてしまう。会社を退職したい。」

そのときにはすでに、ぼくのうつは再発していることが自分でもわかっていた。ただ、知らなかったのはそれが双極II型障害の始まりだったということだ。

最初、家内は戸惑った様子だったが、事の次第を話すうちに納得してくれた。

ぼくはその夜のうちに、辞表をしたためた。

震災への寄付

次の日、管理職朝礼があった。

ぼくも参加していたが、そこで東日本大震災の話になった。

そのとき、社長がドヤ顔で言った。

トヨタが見舞金として1億円払った。アイエイアイは3000万円払った。会社の規模から考えるとうちのほうが上だ。これでアイエイアイの世間での評価は上がるだろう。」

ぼくは思った。大勢の人が苦しんでいるのにそんなことしか頭にないのか、この男は!

ますます反吐が出そうになった。

辞表提出

その後、ぼくは社長のところに行き、辞表を提出した。

すると社長は「一年働いていないから失業保険は出ないぞ。それでもいいのか?」

ぼくは「ぼくは『名誉の戦死』ではなく、一日も早い『敵前逃亡』を選びます。命あっての物種です。」

こう答えて社長室を後にした。

さいわいぼくの業務はケリが付いて引き継ぐことは殆どなかった。きっと神様が備えられた時だったのだろう。

残っていた有休を消化するため、次の週をもってぼくは退社した。

 

ちなみにこの会社は製品開発においても技術的、かつ品質的に信じられないことをやっていたが、ここでそれを暴露するのは止めておく。武士の情けだ。

 

皆さんのご意見をお聞かせくだされば嬉しいです。