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双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)の功罪

みなさんこんにちわ。ごきげんいかがでしょうか?マイクです。

先程、虫垂炎もどきを疑って医者に行ってまいりましたが、大山鳴動して鼠一匹ということで、無事に帰ってまいりました。ただし、しばらくのダイエット生活と来月早々に内視鏡検査を受けることになりましたが・・・。

 

DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)って何?

ところで、DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)というものをお聞きになったことがあるでしょうか?

これはアメリカで作成された、精神疾患についてのマニュアルで、500以上の疾患とそれを判断する際に使われるガイドラインがまとめられています。

DSMが発行されたときは精神医学学会が万々歳したそうです。それまでは医師の臨床経験と勘に委ねられていた精神疾患の判断が、どんな若い精神科医でも診断できる、ということになったのですから。

 

演繹的か帰納的か

しかし、現在はちがいます。とはいってもDSMそのものが否定されたわけではありません。ぼくの主治医の本棚にもDSM-5はしっかり中央に収まっています。

というのはですね、今日ぼくがかかった消化器科の病気はほとんどその原因がわかっています。例えば虫垂炎の場合は虫垂が細菌に感染して炎症を起こしたために痛みが起きる。だから治療法は外科手術か、抗生剤を投与して行う、という、原因→対策、という演繹的流れができあがっています。

しかし精神疾患の場合は違うんですんね。

「こういう症状を起こしている病気はおそらく双極II型障害だろう。」という帰納なもの見方に基づいているんです。

例えば、双極II型障害のばあい、「軽躁状態が4日以上続く。」というのが条件にあります。しかし3日しか続かなかったからと言って、その人は双極II型障害ではない、とは言い切れないんです。

また、双極II型障害の場合は抗うつ薬は使わない、というふうにかかれていますが、ぼくは抗うつ薬を投与され、そしてそれが功を奏しています。

つまり、DSM-5はあくまでも統計的に集められたデータがかかれている「ガイドライン(指針)」であって、それを鵜呑みにすることは出来ないということなんですね。イチゼロの判定はできず、やはり患者は人間ですから、臨床医はあくまでも経験と勘によって臨床しなければならないわけです。

現に殆どの臨床医はDSM-5を参考資料とは見ても、教科書とは見ていません。

DSMの功罪

ではDSM−5は全くの無駄だったのでしょうか?そんなことはありません。なにせそれまで雲中模索だった精神疾患の臨床に対して、ガイドラインを示したというのは画期的なことです。

しかしあくまでもガイドラインなのです。若い医者ですらもそう見ています。少なくとも精神疾患の分野においては、まだまだ臨床医の経験と勘の占める治療が大きいですね。

それゆえ、精神疾患の治療は主治医と患者の良好なアドヒアランスを保つ、ということがとても重要になってくると思います。

 

www.flahertylog.com

 

それでは、また。