双極性障害2型と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極性障害2型と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

双極性障害Ⅱ型と三環系抗うつ薬

(注:今回から処方された薬の内容を公開しますが、これは免責事項にも書いてある通りぼく個人の感想、体験です。他の人に当てはまるかどうかわかりませんのでご容赦ください。)

今週は一日ダウンしてしまった。ちなみに先週末、ぼくは主治医に処方された薬は以下のとおりだ。

気分安定薬

抗うつ薬

睡眠導入薬

基本構成は以上の通りだ。しかしそのときから少し気になっていたのだが、ラミクタールが薬疹のため使用中止となってしまったため、抗うつ作用のある気分安定薬がなくなってしまった。これはどちらかと言うとうつ状態の長い双極性障害Ⅱ型であるぼくにとっては心配の種になった。

 ただ気分安定薬であるリーマスにも程度については議論があるものの、多少抗うつ作用は存在するらしい。しかしぼくの感覚的にはラミクタールに比べるとその差は歴然だった。また、デパケンR には抗躁作用と気分安定作用はあるが、抗うつ作用は殆どないと言っていい。

ジワジワと来た抑うつ状態

今週の日曜の朝からだろうか?その日ぼくは通っているキリスト教会での楽器演奏という抜けられない奉仕があったため気分が優れないのを押して行った。ぼくの担当している楽器は他に演奏出来る人がいないため、代役を立てられないという辛さがある。

しかしその日の夕方から抑うつ感が増し、とうとう月曜日の朝は「心臓どっくん」 が起きてしまい、会社に行けなくなってしまった。久しぶりのパニック発作だ。

その日は一日中ベッドに臥せっていた。心に浮かんでくるのは「今日も出社できなかった。」という不愉快な思いばかり。いつもなら夕方にはよくなるのだがこの日は全く浮上できなかった。

自分を責めている時、主治医の言葉がふと浮かんだ。

「どうしても抑うつ感がひどい時はこれを飲むように。」

それは三環系抗うつ薬でも最強クラスと言われている「トリプタノール」だった。これは過去に希死念慮が出ていて休職した時に処方してもらったものだ。早速その日の夕方から食後に一錠。そしてさらに翌朝に一錠服用した。

 

「あ、なんか浮上したかも…」

 

次の日の朝、効果はてきめんだった(断っておくが、高揚感ば全くなかった。) 

双極性障害II型と抗うつ薬

最近の文献やウェブサイトでググればいくらでも出てくるが、双極性障害II型には抗うつ薬、特に三環系抗うつ薬は処方すべきでない、とまるで判で押したように書かれている。理由は「躁転うつ状態から急に躁状態に急に反転すること)」だが、主治医の四十年以上になる臨床経験では必ずしもそうではないらしい。彼が言うには服用量を調節していればむしろ双極性障害II型においてうつ状態の底にいて苦しんでいる患者にとって大きな助けとなり、それこそが精神科医の務めだと言い切っている。

もちろん双極性障害へのむやみな抗うつ薬の投与は避けるべきだが患者の苦痛をいかに和らげるか?そしてその必要性がなくなったらどうやってフェードアウトしていくか。これは精神科医が最初に果たす役目でもあり腕の見せどころだとぼくは思う。

他の精神科医もおそらく同様の処方を行っているのではないか?とぼくは思う。なぜなら患者の症状は千差万別であり、教科書に書いてあることしかできないと治療方針に支障が生じるからである。むしろネットの普及で急に数を増殖した「向精神薬薬ヲタク」がWebの知識だけをもとに勝手な判断(というより批判)をしているだけで、実際にはそれぞれの医師はWebという公の場所に「双極性障害へ三環系抗うつ薬を投与する。」と書いたら責任を問われるかもしれないのであえてリスクは犯さない、という考えから書かないだけ、ということが多いのだろう。とにかく双極性障害Ⅱ型に対して抗うつ薬、それも三環系抗うつ薬を投与するケースも臨床現場ではある、ということだ。

ちなみにぼくに頓服として処方されているトリプタノールの10mgと最も少ないものだ。たまにしか服用しないがそれでもぼくには劇的に効いている。「なぜ抗うつ薬が頓服なのか?(抗うつ薬は普通効果が出るまで1~2週間かかる。)」については、トリプタノール抗うつ薬らしからぬ「即効性」にもよるところが大きい。(僕の場合は服用して数時間経つと効き目が感じられる。)

 

(おわり)