双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

精神科医の職人性

今日は診察日だった。いつものとおり土曜日の朝10時がぼくの予約時間だ。

今週の結果としては以下の通り

今週の経過

抗うつ薬トリプタノール 10mg)

当初は就寝前にの服用、不眠の副作用が出た場合は朝に変更ということだったが、副作用が出たため朝イチでの服用に変更した。

抗不安薬ランドセン1mg、レキソタン5mg)

前出のトリプタノールで朝はなんとか乗り切って会社に行けたものの、朝10〜12時ぐらいに得体の知れない不安感と気分の不安定感、また左の首、肩、腰の痛み。当初はレキソタンを服用していたが、気分が安定するのでランドセン1mgを服用することにした。

基本的には頓服で一日一回で済んでいたが、ひどいときには一日二回のときもある。

しかし個人的な感想だが、レキソタンは確かに効き目は強いが、気分の安定感としてはランドセンのほうがあるような気がする。(レキソタンはぼくには強すぎる感じなのだ。)ぼくとしては気分安定薬の代わりのような役割を果たしていると言った感じだ。

気分安定薬リーマス200mgx3、デパケンR200mgx3)

これは特に変調なし。強いて言えば効き目があるのかないのかがよくわからない。

抗うつ薬(NaSSA リフレックス25mgx3)

これも特に変化なし。リフレックスは催眠作用があるため睡眠薬代わり、と言った感じ。

睡眠薬レンドルミンマイスリー

特に問題なし。でも確かに効いている。

今週の主訴

今週の主訴としては朝イチの気分がトリプタノールのお陰で若干持ち上がったところ、もう一踏ん張りほしい、といったところだ。しかしぼくが服用している(トリプタノール)10mgは最小単位である。これを朝イチで二錠服用すると午後のあたりで気分が上がりすぎて突き抜けてしまう。まさに、

「帯に短し、たすきに長し」だ。

そこで主治医に「5mgのトリプタノールがあればいいんですが・・・。」といったところ、

「じゃあ割って飲んで見る?」

とのこと。ぼくはすっかりデパケンRイフェクサーSRのように効き目をじわじわ引き出すためのコーティングかと思っていたのだが、単なる服用時の苦味を和らげるためのものだとか。それなら割って飲んでみよう。ひょっとしたらいい感じで効いてくれるかもしれない。

血液検査の結果

今月はじめに受けた血液検査の結果を見せてもらったが、最近フィットネスクラブに通っているせいか中性脂肪、血糖値等、順調によくなっている。あと精神科ならではのリチウム血中濃度は規格ギリギリの低い値で良好、バルブロ酸に至っては治療血中濃度を下回っている。まだ余裕があるということだ。

今日の変更内容

結局、今日の投薬は以下の通りとなった。

気分安定薬

デパケンR:変化なし。

リーマス:変化なし。

抗うつ薬

トリプタノール:1.0錠→1.5錠

NaSSa:変化なし

抗不安薬

レキソタン:中止

ランドセン:従来通り頓服として使用。

睡眠薬

マイスリー10mg:変化なし

レンドルミン0.25mg:変化なし

 

投薬数制限について

今年の4月からぼくのクリニックでは投薬種類について厚労省のお達しにもとづき6種類までとなっている。その件についても今日話題になったのだが、ぼくの主治医は必要と判断した場合はこれにとらわれることをしない。

まず第一優先なのが

「患者の病状を回復させること」であり、

「多剤投与を減らす。」というのはそれが達成されてから、というのが基本的なスタンスだ。

ぼくも主治医の考え方は正しいと思う。確かにぼくも薬の種類は減らしたい。しかしそれによって症状の悪い状態がいつまでも続くのは本末転倒だと思う。

精神科医の職人性

職人性というのはちょっと変な言葉かも知れないが、今日クリニックからの帰りの電車の中、家内とこんな話をした。

「他の医科と違って、精神科の医師ってほんと大変だよね。」妻が言った。

「大変って?何が?」ぼくが聞き返す。

「だって同じ薬でも患者一人一人によって効き方が違うわけじゃない。『こういう症状のときはこの薬を飲めば全員に効く。』というのがないんでしょ?」

「ああ、一応薬剤のマニュアルのようなものはあるけどね。でもあくまで参考書みたいなものだから。」ぼくは答えた。

「他の医科だと、昔ならともかく、今ではほとんどの病気がデータとして見える化、数値化されているから、大学を卒業したての若い医師でもある程度わかるようになっているんだよね。」家内は独身時代、ある病院でレセプトの事務をやっていたことがあるのでそこら辺は詳しい。

「そう。だから『セカンド・オピニオン』というのが聞けるんだよ。でも精神科の場合はその患者の症状の移り変わり、薬歴等、データに出来ない物が多いから無理だよね。」

「まさに精神科治療は『オーダーメイド』だよね。」

下車駅に近づいたところでぼくは言った。「まさに『オーダーメイド』だ。だからWebなんかに書いて書いてあることは確かに間違いではないんだけど、それを鵜呑みにした『にわか薬剤師』さんがツイッターやブログでの薬の処方にケチをつけたり批判してくる人もいる。でも現実はそんなに単純じゃあないよね。」

 

おっと、下車駅に着いた。降りなきゃ。

 

(おわり)