双極性障害2型と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極性障害2型と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

健忘(物忘れ)とベンゾジアゼピン系薬物

早いもので復職して二ヶ月がたち、来週からもとの業務に徐々ではあるが復帰することになった。

しかしここで一つ問題があった。それはぼくが休職する前に一緒に仕事をしている人たちから、

「マイクさんは同じことを何回も聞いてくる。」

というクレームがついている、ということだった。

この障害になって十年以上(もっとも双極性障害Ⅱ型だと言われてからは一年ちょっとしか経っていないが。)、ぼくは抗うつ薬気分安定薬、そして睡眠薬を飲んできた。おそらくその影響がじわじわ来ているのかもしれない。

今日のクリニックでの診察のメインテーマはこれだ。

ベンゾジアゼピン系薬物と健忘

精神疾患で用いられる薬にはいろいろなものがあるが、その中で最もよく用いられるのがベンゾジアゼピン系(以後BZD)の薬物だと思う。特に抗不安薬睡眠薬のほとんどがBZD系だ。

BZD系は脳内にあるGABAの働きを活性化させて脳の興奮を抑え、筋弛緩作用があり、また催眠作用がある。それらのうちどの働きが強いかによって抗不安薬、筋弛緩剤、睡眠薬、抗けいれん薬、抗てんかん薬等に分けられる。

また、効き目が持続する時間にも様々なものがある。ただこれは薬物の代謝能力は個人差があるので効き目が持続する時間を統一するのは難しいため、一般的に血中濃度半減期血中濃度がピークになってからその半分になる時間)で短時間作用型(3-8時間)、中間作用型(10-20時間)、長時間作用型(1-3日)、超長時間作用型(3日以上)に分類される。

ベンゾジアゼピンの一覧 - Wikipedia

依存と離脱症状

BZD系で最も問題になるのは依存と離脱症状だ。しかしこれは殆どが主治医の指示通りに服用していれば問題ないと言われている。特に依存は短時間作用型でなおかつ血中濃度がピークに達する時間が短く、半減期の短いものほど起きやすい。それゆえ半減期の長いものに変更する、などの方法で回避できる可能性が高い。また離脱症状も主治医と相談しながら徐々に減薬することで回避できる。

話は脱線するが、BZD系薬物の依存性はアルコールの依存性よりはるかに低い。また飲酒が習慣になっている人ほどBZD系薬物の依存性は高くなる。

BZD系薬物と健忘

話を元に戻すが、ぼくは今まで多くの種類のBZD系薬物を処方されてきたが、その殆どは頓服だ。それも最低限の量を一日一回服用するかしないか、と言った感じだ。

しかし一つだけ例外があった。それはBZD系睡眠薬だ。ぼくの病気は連続した海外出張による不眠が引き金となっているため、一時期は「最強のBZD系睡眠薬」と言われるロヒプノール(用量は忘れたがかなり高かったことは覚えている。)も服用していた。今でも種類と量は減ったものの、同じBZD系睡眠薬の「レンドルミン」を0.25mg服用している。

で、このBZD系薬物であるが、長期間の服用によって脳内の記憶を司る「海馬」に多く含まれるGABA受容体にくっつくため、一時的な健忘症を起こす可能性がある。ぼくもその状態になっている可能性は否定できない。

ちなみに、BZD系薬物の健忘症には二通りある。一つは「前方性健忘」と言って薬を飲んだ後のことを覚えていない、というもの。(BZD系睡眠薬の「ハルシオン」が有名。)二つ目は普通の「健忘」で、最近の過去のことを思い出せない、いわゆる「物忘れ」というものだ。

若年性認知症テスト

早速主治医は引き出しからキットを取り出した。それは認知症の試験キットだった。

「まだこの歳で認知症なんてあるんですか?」と聞くと、主治医は、「あるよ。若年性認知症と言ってね。まずはこれで今現在の海馬の機能が正常かどうか調べてみよう。」

いろいろな質問があり結構難しいものが多かった。覚えているのでは

  • 全く関連性のないものを5つテーブルの上においてそれを10秒ほど見て名前を覚えた後、幾つかの質問をした後に名前を言う。
  • 100から次々に7を引く暗算をできるだけ早く答える。93、86、79、72、65・・・等
  • 口頭で伝えられたバラバラの数字を言われた順の逆から答える。

 等。

結果は30問中、正解29問だった。一応認知症の疑いはないらしい。

今後の対策

処方変更

そこで今後どうしていくかを話し合ったのだが、まずはレンドルミンを減薬していくことで合意した。現在の半分から始めて一週間かけて問題ないようならその半分、と言った感じだ。

現在就寝前にぼくは非BZD系睡眠薬マイスリーも一緒に服用している。あと、夕食後にNaSSaのリフレックス(これはかなり催眠作用がある。)を服用しているため、なんとかなって欲しいところだ。

あと、ぼくは頓服のBZD系気分安定薬ランドセンをもらっているが、これのお世話になる回数を減らすためにデパケンを600mgから900mgに増量した。血中濃度的にはまだ全く問題ないレベルなので。

日常生活

日常生活、特に仕事においては「メモを取る。」ことを主治医に言われた。しかし実はぼくはメモを取るのが大の苦手である。このブログを見てもお分かりいただけると思うのだが(ここまで読んでくださった方は実に忍耐強いと思う。)、メモのように、「かんたんにまとめる。かつあとで分かるようにする。」というのがどうしてもダメなのだ。

しかしそんなことは言っていられない。とにかく始めるしかない。

その後ぼくはアマゾンで「メモを上手に取る」というまるで新入社員が読むような本を注文した。

 

(おわり)