双極II型障害と生きる いつも上を見上げて 

うつ→双極II型障害と闘いながら社会人やってます。時々ズッコケますが何とかやってます。この病気を一人でも多くの人に知ってもらいたいです。

京都の一見さんお断りのお店

ちょっと歴史ものとは話がずれてしまうが、前回のこのシリーズで京都の話を書いたときに思い出したことがある。

DVDの規格策定

もう二十年ほど前だろうか?当時ぼくはDVDの規格策定の仕事に関わり、世界中を旅していた。

参加していた企業は電機、IT、映画業界など200社に及び、会議の会場は不公平の無いように日本、韓国、台湾、アメリカ、ヨーロッパと持ち回りでそれぞれの会社が順番でホストを担当していた。

おかげでぼくのパスポートは出国、入国のスタンプを押すページがなくなり、10ページほどの増刷を二回受けた。移動距離は約地球25周に及んだ。

京都の一見さんお断りのお店

で、話を元に戻すが、あるとき京都の某M電機(菱形が3つある会社)がホストとなり、会議会場をアレンジしてくれた。

滞りなく会議は終了し、そのあと皆様お待ちかねの宴会となったわけだが、そこでホスト会社が連れて行ってくれたのは鴨川のそばにある「一見さんお断り」のお店だった。

ぼくは生まれが大阪の京阪本線沿線なので子供の頃から京都は馴染み深い。小学校の春や秋(真夏と真冬はなかった。)には決まって京都が遠足コースだった。しかしそのような超高級な店には入ったことがない。

さすが天下の財閥系グループの会社である。案内されたのは鴨川を望む広めの和室だった。

最高に美味しかった湯豆腐

メインディッシュとして出されたのは湯豆腐だった。

お店の人がぼくに豆腐を、「今が食べごろどす。」とよそってくれた。ぼくは湯豆腐はもっと時間をかけて煮るものだと思っていたが、それは逆に豆腐をまずくしてしまうらしい。

一口それを食べてみた。すると

「うまっ!」

こんなうまい湯豆腐を食べたのは生まれて初めてだ。今まで食べてきた豆腐の中で一番うまかった。つけ汁なしで食べたが、それでも甘みがあって実にうまかった。

「これは特別な大豆やお豆腐屋さんを使っているのですか?」

お店の人に聞いてみるとやはりそうらしい。しかも作りたてを時間が経たないうちに仕入れているそうだ。

詳しい値段を直接聞くのは失礼だと思ったので、ホスト会社の人にトイレに行く途中、さらっと聞いてみると、

「一丁5,000円は下りませんね。」

と言われた。

舞妓さん

しばらくして舞妓さんがやってきて、芸を披露してくれた。会議メンバーのうちの外国人には舞妓さんんの芸に痛く感動していた。じつはぼくもそのとき生まれた初めて舞妓さんの芸をみたが、こんなに美しいものだとは思わなかった。今回のホスト会社さんの面目躍如と言った感じだろう。

つまらないオチ

宴もたけなわになったころ、酒好きのくせに酒癖が悪いことで有名な某H製作所の人が叫んだ。

「なんだよ!○菱さん、ただのとーふじゃね〜か。こんなのスーパーで一丁100円で売ってるじゃね〜か!バカにすんじゃね〜よ!もっと高くてうまいもんもってこい!」

 

「DVDフォーラムに下品な男は無用だ・・・。」(宇宙戦艦ヤマトデスラー総統の感じで。オリジナルは酔っ払って下品な振る舞いをした部下を「ガミラスに下品な男は無用だ・・・。」と言って奈落の底に突き落とすシーンがある。)

思わず鴨川に突き落としてやろうかと思った。 💢

 

(おわり)