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国会内での質問時間の配分
先日、国会内での与野党の質問時間の配分について、議席数に比例した時間配分としたいという提案が安倍総理から出されましたが、これを受けて菅官房長官が記者会見で、以下のような発言があったのは皆さんご存知ですよね?
議席数に応じた質問時間の配分と言う主張は、国民からみればもっともな意見だ。
いや〜、実に国民を舐めた発言。少なくともぼくはそんなこと言った覚えはない。むしろたとえ議席数が一人でもそれなりの質問時間は与えるべきだと思っている。まるで言論封じにも思える。
選挙に大勝して「謙虚に」なんて言っておいて舌の根も乾かぬうちにこれか〜〜〜?
論理が破綻してるよね?え、なぜか、って?
では詳しく(でもないけど)論理分解してみましょう。
論理的思考とは?
ここで論理的思考についてまとめておきたいんだけど、簡単に言うと以下のようなことがあげられるんですよ。
- 前提が正しいか?
- 前提に思い込み、偏見等が含まれていないか?反証がなく誰しもが納得できるか?
- そこから結論に至るまでの段階が明確に示されているか?
- その段階において、想像、偏見、思い込みが排除されているか?
わかりやすく言うと、「なぜ?」を繰り返してみて問題があれば、それは理屈が通っていない、ということなんです。
検証
さて、じゃあ今回の発言にこの解釈を当てはめて分解してみると、以下のような感じかな?カッコ内は皆が納得するために必要な説明材料。
前提
国民は今の国会の質問時間はおかしいと思っている。
(なぜおかしいと思うのか?)
(国民がおかしいと思う根拠となる資料は何か?)
結論までの段階
(説明無し。よってその中に思い込み、根拠のない想像等が混じっている可能性がある。)
結論
よって質問時間は議席数に応じたものでなければならない。
簡単なやり方
議席数に応じた質問時間の配分と言う主張は、国民からみればもっともな意見だ。
→「なぜ」議席数に応じた質問時間の配分と言う主張は、国民からみればもっともな意見なのか?
それに対して答えが帰ってきた場合、それに対して「なぜ?」をつけて質問する。それに耐えられればある程度の論理性がある、とみなして良い。
今回の記者会見はあまりにも稚拙な発表だったので、これ以上掘り下げられないけど、通常はこの「なぜ?」を5回繰り返すのが普通。
まとめ
ね?どう考えても論理破綻しているでしょ?一見スルッと聴き逃しやすいんだけど、じつは日本の政治家にはこの手の発言が多いんだよ。つまり
「AならばBである。」だけの説明。その背景や前提となったものが全く説明されてない。
じつはこれは政治家だけじゃなく、マスコミ記者にも当てはまるんだよね。本当に理論的に追い詰める質問ができない。これがますますアホな政治家をのさばらせてる。
何年か前に、日本の国会議員(誰だかは忘れました)がアメリカ訪問して現地のティーン・エイジャーと討論会をやったらしい。でも日本の政治家ってそんなのに全く慣れていないのに比べ、米国は小学校の頃からディベートやってる。だからコテンパンに負けてしまったんだって。それに参加した16歳の女の子曰く
「間違った前提から出した結論は間違ってるに決まってるじゃん。」
と言ったとか・・・。
おいおい、先生方、「忖度」なんて訳の分からない言葉使うよりロジカルシンキングをしっかり勉強しろよ!でないと外国の言われるがままになるぜ!
(おわり)
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